第396回 例会(Web#15) 2022.1.22

第396回例会チラシ
日本海事史学会 第396回 例会(Web#15)

三浦氏の日宋貿易と筑前鐘御崎・鎌倉和賀江嶋の築港

講師:鈴木 かほる(すずき かほる・会員)

2022年1月22日(土)
14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
Zoomにて開催

 

 承久の乱(1221年)後、後鳥羽院の敗北によって、宗像社領は将軍家が領家となり、駿河守三浦義村の嫡子泰村が預所として荘務を管理することになった。これにより宗像地域を支配し南宋貿易に携わってきた海洋豪族・宗像氏は、幕府御家人に組み入れられ、三浦氏が南宋貿易を引き継ぐことになる。筑前国鐘御崎および鎌倉和賀江嶋は、その日宋貿易の絶頂期に相次いで築かれた人工島である。
 この二つの築港の勧進僧は往阿弥陀仏であり、依頼者は南宋貿易の権益を掌握していた三浦泰村とその父三浦義村と考えられる。

【講師プロフィール】
鈴木 かほる(すずき かほる・会員)

国家公務員特別職