第415回例会(Web#34) 2023.10.28

2023年10月例会チラシ
日本海事史学会 第415回例会(Web#34)

「復元弁才船」みちのく丸の建造と帆走
みちのく北方漁船博物館の活動を回顧

講師:昆 政明(こん まさあき・会員)

2023年10月28日(土)
14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
Zoomにて開催

 

 1999年から2013年まで青森市で活動したみちのく北方漁船博物館。実態は「船の博物館」として漁船のみならず、国内国外の木造船と関連資料を収集展示する海事博物館であった。1999年には千石積相当の弁才船を建造、翌年より陸奥湾内で帆走を行ってきた。2011年には日本海航路をたどり、青森港から北海道小樽港、南下して島根県の美保関港までをタグボートで曳航し、訪問先の港外で帆走を実施した。2013年には太平洋を同様に巡航東京湾内で帆走を披露した。
 今回はみちのく丸の建造と帆走を中心に報告し、合わせて海事博物館の活動と問題点についても紹介する。

【講師プロフィール】
昆 政明(こん まさあき・日本海事史学会会員)
1950年青森県生まれ。1973年法政大学地理学科を卒業後靑森県立郷土館学芸員。学芸課長として退職後、2011年から神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科特任教授。
専門は民俗、民具学。今年度定年退職予定。

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第393回 例会(Web#12) 2021.10.23

第393回例会チラシ
日本海事史学会 第393回例会(Web例会#12)

北日本のムダマハギ

講師:昆 政明(こん まさあき・会員)

2021年10月23日(土)
14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
Zoomにて開催

 

 東北地方の北部から北海道にかけて「ムダマハギ」と称される小型木造漁船が近年まで稼働していた。
 ムダマハギとは船底部にムダマと呼ばれる構造部材を使用し、ハギとはそれに舷側板を接合(接ぐ)ことから名付けられたもので、時代、地域によって多様な変化を遂げている。
 船底部に刳り材を使用する点では、日本海沿岸のオモキに類似するものであり、それとの関連にもふれながら、ムダマハギの概要について紹介させていただきたい。

【講師プロフィール】
昆 政明(こん まさあき・日本海事史学会会員)

1950年 青森県生まれ。
1973年 法政大学地理学科卒業。
1973年 青森県立郷土館学芸員2012年まで。
1999年 みちのく北方漁船博物館建設および運営に関与。
2013年 神奈川大学特任教授、現在に至る。