第394回 例会(Web#13) 2021.11.27

第394回例会チラシ
日本海事史学会 第394回例会(Web例会#13)

オスマン帝国から見た近世地中海世界

講師:相磯 尚子(あいいそ なおこ・会員)

2021年11月27日(土)
14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
Zoomにて開催

 

 プレヴェザ海戦やレパント海戦など、有名な海戦の舞台となった近世地中海世界の歴史は、しばしばヨーロッパの目線から語られてきた。しかし、その海の半分を掌握していたオスマン帝国の存在は無視できない。
 本報告では最新の研究を紹介したうえで、オスマン語で書かれた行政文書を活用し、16世紀から17世紀にかけてオスマン帝国が関わった海の活動を描き出す。そのうえで、分析を試み、新しい環地中海世界史観への一助としたい。

【講師プロフィール】
相磯 尚子(あいいそ なおこ・会員)

2017年4月より慶應義塾大学大学院 後期博士課程在籍、2020年4月より日本学術振興会特別研究員。小学生の頃ゲーム「大航海時代II」にハマり、海と帆船への熱意を抱いたまま人生を突き進んだところ、なぜか博士課程にまで進学していた。専門はオスマン帝国史。2018年9月よりトルコ共和国のイスタンブルへ留学し、2021年3月に帰国、コロナ禍にめげずなんとか得た留学の成果を示したい。