日本海事史学会

最新のお知らせ


  • 2024年7月の例会開催は中止いたします

    2024年7月27日(土)に予定していた例会は、都合により中止いたします。

    第423回例会(Web#42)は8月開催に向けてただいま調整中です。
    詳細が決まり次第、改めて情報を掲載いたします。

    あしからずご了承くださいませ。


  • 第62回総会・特別講演 2024.6.29

    会員の皆様へ

     来る6月29日(土)、第62回総会を駒場ファカルティハウスで開催いたします。
     新型コロナのために2020年3月の例会が急遽中止になって以来、実に4年4ヶ月ぶりの駒場です!
     遠方の方もふるってご参加くださるようお願い申し上げます。

    ※非会員の方も特別講演・懇親会にはご参加いただけます。詳しくはこちら

    ■日時:2024年6月29日(土)
        12:30~13:00 受  付
        13:00~13:30 総  会
        13:50~15:45 特別講演
        16:00~17:40 懇 親 会
    (会費6,000円)
        18:00~    二次会(居酒屋「さわやか」 会費はワリカン)
    ■会場:駒場ファカルティハウス(セミナー室)
      (京王井の頭線東大前駅下車 場所は正門の警備員にお聞きください)
       電話 03-5454-4481(管理室)

    ■■■ 6月22日(土) 14:00までにご出欠をお知らせください。■■■
      日本海事史学会 第62回総会 出欠フォーム 〔会員のみ〕

    ※メールアドレスの変更・新規登録がある方はお問合せフォームからお知らせください。


    日本海事史学会 第62回特別講演

    2024年6月総会特別講演チラシ

    17世紀初頭の英国における造船の諸文書

    講師:山田 義裕(やまだ よしひろ・会員)

    2024年6月29日(土)13:50~15:45
    東京大学駒場キャンパス内 駒場ファカルティハウス(セミナー室)

     16世紀のヨーロッパにおいて、大洋を航海する船の造船の中心はスペインとポルトガルであったが、同世紀の後半にイギリスが急速に両国に追いついた。近世に移行したヨーロッパでは近代国家の国力を左右する交易と戦争を担う船を建造する技術は、職人の世界のみならず、知識人や為政者にも関心が持たれるようになった。進歩する技術を現場に紹介するにとどまらず、海軍上層部、船主、貿易商人達の関心をも満足させる書物が現れた。英国においては、17世紀初頭に書かれた三つの重要な文書(その内の1書はアイザック・ニュートンが手写した直筆)が残されている。それらの文書を、特に船体の設計に焦点を当てて紹介したい。

    【講師プロフィール】
    山田 義裕(やまだ よしひろ・日本海事史学会会員)
    1968年に早大政治学科を卒業し、現在の日本製鉄に入社。スペイン、ブラジル、メキシコに滞在。
    1973年に当会に入会。海外では「国際海事科学史会議」参加メンバー。
    16-17世紀のスペインとポルトガルの造船史と航海術史が主たる関心分野。

     非会員の方もお申込なしでご参加いただけます。直接会場へお越しください。 


    懇親会について

    • セミナー室隣の会場において立食ビュッフェ形式で行います。
    • 会費6,000円は当日会場で申し受けます。現金をご用意ください。
    • 予約の都合がありますので、出欠に変更がある場合は6月25日(火)までに出欠フォームを更新/再入力するか、Web担当へメールでお知らせください。

     非会員の方もお申込みいただければご参加いただけます。 
     詳しくはこちら 


    二次会について

    • 居酒屋「さわやか」で二次会を行います。
    • 会費はワリカンです。
    • ある程度の人数を把握したいので、懇親会の参加申込フォームへの回答にご協力ください。(当日、懇親会の前に出欠を確認いたします)

  • 第422回例会(Web#41) 2024.5.25
    2024年5月例会チラシ
    日本海事史学会 第422回例会(Web#41)

    朝鮮半島系準構造船加耶タイプの復元と船体構造の検証

    講師:柴田 昌児(しばた しょうじ・会員)・金田 隆(かねだ たかし・会員)

    2024年5月25日(土)
    14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
    Zoomにて開催

     朝鮮半島南部、金官加耶国中心部の一角にあり、港湾施設でもある金海鳳凰洞遺跡で出土した3~4世紀の舷側板は、日本産と考えられるクスノキ材で、分析の結果、全長20m、幅2mの大型準構造船を復元することができた。日本には無い船体形状は朝鮮半島南部の船形土器に類例があることから、朝鮮半島系準構造船加耶タイプと呼称した。そして日韓交流・交易における塩鉄木馬論の可能性を指摘した(柴田2022)。
     金田は復元した朝鮮半島系準構造船加耶タイプの船体線図を作成、復原力を計算し、考察した。この成果を受け、柴田と金田は船体構造を分析し、大型準構造船としての有効性を検証する。

    【参考文献】 柴田昌児2022「朝鮮半島系準構造船(加耶タイプ)の生産と日韓の造船技術」『纏向学研究』第10号

    【講師プロフィール】
    ■柴田 昌児(しばた しょうじ・日本海事史学会会員)
    愛媛大学埋蔵文化財調査室 教授。
    論文に「海上アクティビティと高地性集落」『「高地性集落」論のいま』科研基盤(B)成果報告集(2024年)、「準構造船とチキリ、そして外海と内水面交通」『新潟考古』33号、「総論 海に生きた弥生人の多様性と多義性」柴田昌児編『特集 海と弥生文化』月刊考古学ジャーナル763号(以上2022年)、「瀬戸内の海に生きた弥生人」『紀伊半島をめぐる海の道と文化交流』論考集、「西日本の古代木造船と海上における人間活動−瀬戸内海と日本海-」『新潟県考古学会2021年度秋季シンポジウム発表要旨集』、「準構造船と描かれた弥生船団」『青谷上寺地遺跡発掘調査研究年報2020』(以上2021年)、「古代瀬戸内海における海上活動に関する一試論」『みずほ別冊 弥生研究の群像』(2013年)。
    ■金田 隆(かねだ たかし・日本海事史学会会員)
    オクムラボート販売 技術顧問。
    著書に「古代船を復元する」『よみがえる古代船と5世紀の大阪』(1989年、松木 哲氏と共著)。

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  • 第421回例会(Web#40) 2024.4.27
    2024年4月例会チラシ
    日本海事史学会 第421回例会(Web#40)

    古地図から読み解く江戸湊の発展(その4)
    ~川船の登録と税の取り立てをした川船改番所~

    講師:谷 弘(たに ひろし・会員)

    2024年4月27日(土)
    14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
    Zoomにて開催

     小名木川は、行徳塩を輸送するため、徳川家康が江戸に入府して一番に開いた水路である。しかし、江戸が発展するにつれて、銚子から利根川を遡り、関宿から江戸川を下って物資を江戸に運ぶ「内川回し」水路の一部として重要になった。小名木川の「中川船番所」は有名で、区立資料館まで設けられている。
     しかし、東京都中央図書館が所蔵する「本所猿江亀戸村辺絵図」(1851)を拡大してよくよく見ると、小名木川と大横川交点の三つの橋近くに別の「川船改役所(番所)」がある。中川船番所が、箱根等と同様、「入り鉄砲に出女」取締関所の役割を持っていたのに対して、猿江船改番所は、勘定奉行に属し、川船奉行(川船改役)の出先機関として、水運業を営む船舶を管理するため、船の大きさを測り、川船年貢手形の発行や極印の検査を行うとともに、登録船から年貢・役銀を徴収していた。私も運輸省船舶局検査測度課で同じような仕事をしていたので、大変興味深い所である。

    【講師プロフィール】
    谷 弘(たに ひろし・日本海事史学会会員)

    1963年海上保安大学校本科卒、同大研修科甲修了、海上保安庁、運輸省、総理府、科学技術庁等に勤務。運輸省運輸政策局技術安全課長、科学技術庁原子力安全局次長、国際原子力機関(IAEA)査察情報処理部長、海洋科学技術センター(JAMSTEC)特任参事、日本原子力研究所理事等を歴任。
    著書に「江戸の町造りと船」(文芸社)、「千石船の湊を訪ねて」(芸立出版社)、「海洋開発技術ハンドブック」(共著 朝倉書店)、「全面核実験禁止条約とその発効に向けた準備作業」(JAERI-Review)等。

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  • 第420回例会(Web#39) 2024.3.30
    2024年3月例会チラシ
    日本海事史学会 第420回例会(Web#39)

    幕末のサムライは、なぜ舟の号を好むのか

    講師:岩下 哲典(いわした てつのり・会員)

    2024年3月30日(土)
    14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
    Zoomにて開催

     報告者は、最近「江戸無血開城」に関心を持って研究している。その貢献度を、新政府側は西郷隆盛が最大であり、旧幕府側では山岡鉄舟が「一番槍」、二番手は高橋泥舟、その次が勝海舟と大久保忠寛、その次に和宮・天璋院と考えている。もちろん異論はあると思う。
     ところで、研究を進める中で、鉄舟・泥舟・海舟、ほかに田辺(太一)蓮舟や木村(喜毅)芥舟など、「舟」がつく号がなぜか気になっていた。なぜ幕末のサムライは「舟」を好むのか。そもそも、号とは何か、他にも「舟」を号に持つ人物はいるのか。
     中間報告的なものだが、会員の皆様と有意義な意見交換できたら幸いである。

    【講師プロフィール】
    岩下 哲典(いわした てつのり・日本海事史学会会員)
    1962年信州「たのめの里」生まれ。青山学院大学大学院文学研究科後期課程単位修得、博士(歴史学)。徳川黎明会学芸員、国立歴史民俗博物館客員助教授、明海大学教授を経て、現在、東洋大学文学部・大学院文学研究科教授。
    主な著作『山岡鉄舟・高橋泥舟』『江戸無血開城の史料学』『「文明開化」と江戸の残像』『江戸無血開城』『城下町と日本人の心性』『高邁なる幕臣 高橋泥舟』『予告されていたペリー来航と幕末情報戦争』『徳川慶喜』『江戸のナポレオン伝説』など。
    「英雄たちの選択」「知恵泉」「ザ・プロファイラー」など出演多数。

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