第403回例会(Web#22) 2022.09.24

2022年09月例会チラシ
日本海事史学会 第403回 例会(Web#22)

日本船舶海洋工学会の「ふね遺産」について

講師:小嶋 良一(こじま りょういち・会員)

2022年9月24日(土)
14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
Zoomにて開催

 

 平成29(2017)年に日本船舶海洋工学会は創立120周年を迎えるにあたり、「ふね遺産」認定制度をスタートさせました。
 我々の暮らしに大きく関わってきたにもかかわらず、その性質上、「ふね」は役割を終えると忘れ去られてしまうことが多い状況です。そこで歴史的で学術的・技術的・社会的に価値のある船舟類およびその関連設備等を「ふね遺産」として認定し、社会にひろく周知することをその目的としました。
 今年までに42件の「ふね遺産」を認定しましたが、今回は認定実行委員として参画しております講演者からその概要を報告させていただきます。

◆日本船舶海洋工学会 デジタル造船資料館「ふね遺産」
 https://zousen-shiryoukan.jasnaoe.or.jp/funeisan/

 

【講師プロフィール】
小嶋 良一(こじま りょういち) 日本海事史学会会員

昭和23年東京生まれ。
昭和49年に日立造船㈱に入社。以後各種船舶や海洋構造物の設計に従事。
現在は関西設計㈱顧問、日本船舶海洋工学会ふね遺産認定実行委員会委員長。
大阪市海洋博物館「なにわの海の時空館」(閉館中)の千石積級菱垣廻船「浪華丸」の復元設計を担当。また船の科学館叢書「徳島城博物館阿波藩御召鯨船『千山丸』」や「雛型から見た弁才船(上・下)」(安達裕之著)の調査・計測図作成も担当した。


第389回 例会(Web#8) 2021.05.22

日本海事史学会 第8回 Web例会

「雛型から見た弁才船船型要素の時代的変遷」

講師:小嶋 良一(こじま りょういち・会員)

2021年5月22日(土)
14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
Zoomにて開催

 江戸から明治にかけての海運で大きな役割を担った弁才船(べざいせん)、いわゆる千石船は時代とともにその船型を変えていきました。
 今回、どの船型要素が時代とともに変化していったのかを国内に現存する弁才船の雛形計測の結果から統計的・定量的に調査検討した結果を報告します。重回帰分析の手法によって、船型要素のパラメータから製作年代が推定可能か否かも探ってみました。
 くわえて、雛形の主要寸法といくつかの木割書から得られるそれらについて比較し、その妥当性について検討した結果も報告します。

【講師プロフィール】
小嶋 良一(こじま りょういち・日本海事史学会会員)
昭和23年東京生まれ。
昭和49年に日立造船㈱に入社。以後各種船舶や海洋構造物の設計に従事。
現在は関西設計㈱顧問、日本船舶海洋工学会ふね遺産認定実行委員会委員長。
大阪市海洋博物館「なにわの海の時空館」(閉館中)の菱垣廻船「浪華丸」の復元設計を担当。また船の科学館叢書「徳島城博物館阿波藩御召鯨船『千山丸』」や「雛型から見た弁才船(上・下)」(安達裕之著)の調査・計測図作成も担当した。