第438回例会(Web#55) 2026.02.21

2026年2月例会チラシ
日本海事史学会 第438回 例会(Web#55)

長崎港防衛秘密兵器「捨足軽」

講師:岩下 哲典(いわした てつのり・会員)

2026年2月21日(土)
14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
Zoomにて開催

 19世紀初頭、長崎で起きたフェートン号事件は長崎に深刻な影響をもたらしたことはつとに言われている。喫緊の問題は、進んだ西洋の兵器に対して、有効な武器が、日本側にほとんどないことである。先人たちはどうしたか。「捨足軽」なる秘密兵器を編み出した。
 本報告では、「捨足軽」とは何か、なぜこうしたことが考案されたのか、「捨足軽」は利用されたのか、有効だったのか、その終焉は?など、歴史の中に消えた「捨足軽」を呼び起こしてみたい。

【講師プロフィール】
岩下 哲典(いわした てつのり・日本海事史学会会員)
1962年信州「たのめの里」生まれ。青山学院大学大学院博士後期課程満期退学、博士(歴史学)、現在、東洋大学人間科学総合研究所所長、文学部史学科教授、主な編著書「幕末の老中 松平忠固」「黒船来航絵巻『金海奇観』と幕末日本」「江戸無血開城」「幕末日本の情報活動 普及版」「病と向き合う江戸時代」「江戸の海外情報ネットワーク」「江戸情報論」「江戸のナポレオン伝説」「権力者と江戸のくすり」「近世日本の海外情報」など。

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第385回 例会(Web#4) 2021.01.23

日本海事史学会 第4回 Web例会

「フェートン号事件を検証する」

講師:大井 昇(おおい のぼる・会員)

2021年1月23日(土)
14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
Zoomにて開催

フェートン号事件とは1808年8月イギリス軍艦フェートン号が長崎港内に侵入し、出島のオランダ商館員2人を捕虜とし、水や食料品、牛を強要し退去、長崎奉行松平図書頭の引責切腹という悲劇を起こした良く知られた事件である。この報告は、オランダおよびイギリス側の史料、日本側の今まで見逃されていた史料などを通し、フェートン号事件に係る数々の疑問を検証する。すなわち、フェートン号来航の真の目的、長崎奉行の反応、国際公法についての認識、フェートン号事件は不意打ちであったとする通説、当時の台場(石火矢台)の状態、焼打ちなどの攻撃は可能で勝ち目はあったか、奉行はなぜ切腹したのか、などについて検証を試みる。

【講師プロフィール】
大井 昇(おおい のぼる・会員)
原子力技術者として東芝で35年勤め、役職定年後、ウイーンの国際原子力機関‘(IAEA)で8年間勤務。帰国後、原子力産業会議参与、大学の非常勤講師など。2002年になり、江戸で御徒を勤めていた曽祖父が長崎奉行与力として派遣されたことを知り、歴史の勉強の道に入り『幕臣サブロスキー、江戸と長崎で終焉を見た男」』「(2007、長崎文献社)を刊行。その後、洋学史研究会を拠りどころとして、長崎奉行所関連の研究と範囲は広がり『長崎絵図帖の世界』(2019、長崎文献社)を刊行するなど。2019年洋学史研究会は解散となり、日本海事史研究会に入会。