第408回例会(Web#27) 2023.2.18

2023年2月例会チラシ
日本海事史学会 第408回 例会(Web#27)

幕末長州藩の海事志向と渡辺蒿蔵
―松下村塾から造船の道―

講師:牛見 真博(うしみ まさひろ・会員)

2023年2月18日(土)
14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
Zoomにて開催

 

 長州藩の渡辺蒿蔵(天野清三郎、1843-1939)は、吉田松陰の松下村塾で学び、志士として活動した後、海外留学し造船を学んだ。帰国後は工部省に入り、明治7年には官営長崎造船所第二代所長(後に長崎造船局初代局長)となり、近代造船業の礎を築いた。
 その背景としての幕末長州藩における吉田松陰をはじめとする海事志向を踏まえながら、志士から造船の道に進んだ渡辺蒿蔵への影響を含めて概観したい。

 

【講師プロフィール】
牛見 真博(うしみ まさひろ・会員)

1976年生まれ。立命館大学文学部卒業後、山口県の高校教諭として奉職。勤務の傍ら、山口大学大学院博士課程修了。博士(学術)。
著書に『長州藩教育の源流―徂徠学者・山県周南と藩校明倫館―』(溪水社、2013年)。現在、大島商船高等専門学校教授。

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第407回例会(Web#26) 2023.1.28

2023年1月例会チラシ
日本海事史学会 第407回 例会(Web#26)

兵庫縣漁業慣行録を読む―打瀬網盛衰記

講師:大谷 和夫(おおたに かずお・会員)

2023年1月28日(土)
14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
Zoomにて開催

 

 明治22(1889)年に県によって刊行された「兵庫縣漁業慣行録」は兵庫県下の明治維新前後の漁業の実態を明らかにしたもので約2000 枚の報告書である。その中に、源頼朝や徳川家康の漁業への優遇として打瀬網の開発がある。打瀬網はその方法として帆を掲げ風を受けて横向きに船を滑らせるという画期的なものであり、本書ではその隆盛と明治期に入ってからの衰退について記している。
 また、大阪湾奥部の岸和田市や、播磨灘沿岸部に広がる鹿ノ瀬という浅海では漁場紛争が多数あったことから、その経緯についても報告する。

 

【講師プロフィール】
大谷 和夫(おおたに かずお・会員)

兵庫県庁の元水産技術系職員

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