日本海事史学会 第407回 例会(Web#26)
兵庫縣漁業慣行録を読む―打瀬網盛衰記
講師:大谷 和夫(おおたに かずお・会員)
2023年1月28日(土)
14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
Zoomにて開催
明治22(1889)年に県によって刊行された「兵庫縣漁業慣行録」は兵庫県下の明治維新前後の漁業の実態を明らかにしたもので約2000 枚の報告書である。その中に、源頼朝や徳川家康の漁業への優遇として打瀬網の開発がある。打瀬網はその方法として帆を掲げ風を受けて横向きに船を滑らせるという画期的なものであり、本書ではその隆盛と明治期に入ってからの衰退について記している。
また、大阪湾奥部の岸和田市や、播磨灘沿岸部に広がる鹿ノ瀬という浅海では漁場紛争が多数あったことから、その経緯についても報告する。
【講師プロフィール】
大谷 和夫(おおたに かずお・会員)
兵庫県庁の元水産技術系職員
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