日本海事史学会 第393回例会(Web例会#12)
北日本のムダマハギ
講師:昆 政明(こん まさあき・会員)
2021年10月23日(土)
14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
Zoomにて開催
東北地方の北部から北海道にかけて「ムダマハギ」と称される小型木造漁船が近年まで稼働していた。
ムダマハギとは船底部にムダマと呼ばれる構造部材を使用し、ハギとはそれに舷側板を接合(接ぐ)ことから名付けられたもので、時代、地域によって多様な変化を遂げている。
船底部に刳り材を使用する点では、日本海沿岸のオモキに類似するものであり、それとの関連にもふれながら、ムダマハギの概要について紹介させていただきたい。
【講師プロフィール】
昆 政明(こん まさあき・日本海事史学会会員)
1950年 青森県生まれ。
1973年 法政大学地理学科卒業。
1973年 青森県立郷土館学芸員2012年まで。
1999年 みちのく北方漁船博物館建設および運営に関与。
2013年 神奈川大学特任教授、現在に至る。