第416回例会(Web#35) 2023.11.26

2023年11月例会チラシ
日本海事史学会 第416回例会(Web#35)

オランダ別段風説書-その舶来から翻訳まで-

講師:松本 英治(まつもと えいじ・会員)

2023年11月26日(日)
14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
Zoomにて開催

 

 オランダ別段風説書とは、アヘン戦争を契機として、オランダ船がもたらした詳細な海外情報です。
 当初はアヘン戦争情報に限定されましたが、やがて内容は世界情勢一般へと変化し、諸国・諸地域の動向、戦争や動乱、技術進歩、自然災害などを報じるとともに、列強の海軍情報も記載されています。オランダ語原文が舶来され、長崎と江戸で翻訳が行われました。
 科研費の共同研究で、取り扱いと翻訳作業を検討する機会を得ましたので、その成果を会員の皆様にお話ししたいと思います。

【講師プロフィール】
松本 英治(まつもと えいじ・日本海事史学会会員)
1973年生まれ。現在、開成高等学校教諭。東洋大学非常勤講師。日本海事史学会理事。洋学史学会評議員。著書に『近世後期の対外政策と軍事・情報』(吉川弘文館、2016年)。専門は近世対外関係史。洋学史。

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第391回 例会(Web#10) 2021.07.25

第391回例会チラシ
日本海事史学会 第10回 Web例会

「洋学と漂流・漂流記」

講師:松本 英治(まつもと えいじ・会員)

2021年7月25日(土)
14:00~16:00(ルームオープン 13:30)
Zoomにて開催

 近く思文閣出版より洋学史学会監修『洋学史研究事典』が刊行されます。報告者は、研究篇「洋学の社会的基盤」の一項目として、「漂流と漂流記」を執筆する機会を得ました。執筆では、「漂流と漂流記」を「洋学の社会的基盤」としてどうとらえるか、四苦八苦しました。
 洋学の発展と漂流の関係、洋学者による編纂物漂流記の成立など、執筆に際して考えたことを、大槻玄沢の事績を中心に報告し、会員の皆様のご批正を賜りたいと思います。

【講師プロフィール】
松本 英治(まつもと えいじ・日本海事史学会会員)
開成中学校・高等学校教諭。東洋大学非常勤講師。2020年より日本海事史学会理事。
著書に『近世後期の対外政策と軍事・情報』(吉川弘文館、2016年)。